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107話 スェミス大国を滅ぼす

Penulis: 美木 猫助
last update Tanggal publikasi: 2026-09-27 11:31:08

「スェミス大国を滅ぼすの」

「──はぁ?」

 あまりにも突拍子過ぎて間抜けな声が出てしまう。裸でふんぞり返るミシェルが憐れに見えてきた。

「お母様を殺した事は恨んではいないわ。でも私の心臓に剣を刺したグゥインを私は一生許さない」

「でも、貴女は生きているわ」

「身代わりを立てたの。首を刎ねられる寸前にね。でも刺されはしたから完治するまでだいぶ時間がかかったわ」

 その身代わりが誰かは恐らく彼女の周りに居たとりまきの一人だろう。私が彼女に痛めつけられている姿をただ傍観していた人たちだから可哀想だという感情は湧かなかったが。

「私がこの国を乗っ取る為にまず邪魔なのはグゥインよ。それ以外はどうにかなる」

「その自信はどこから来るの? イアンだけがスェミスを防衛している訳じゃないのよ」

「私には協・力・者・がいるの」

「──協力者?」

(ミシェルに協力者──? 他にも生き残りが居るの?)

 旧帝国の皇族と皇帝派も
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  • 愛する妻が置き手紙一つ置いて家出をしました。~初恋を拗らせた旦那様は妻を取り戻したい~   114話 心の声がダダ漏れ

    「今日も絶好調だな、おい!」 叫んだのはシェルフだ。 イアンは書類から目を逸らし隣に座るシェルフを見ると彼は顔を真っ赤にしていた。「どうした? 熱でもあるのか?」 ブルブル子鹿のように震えるシェルフを心配してイアンは彼の顔を覗き込んだ。「お前の心の声がダダ漏れなんだよ!」 わっと叫ばれて唾が飛んだ。イアンは顔に飛んだ唾をハンカチで拭いながら文句を言うと「お前が悪い」と言い返されてしまった。「情事の話を人に聞こえるように言うな!」「よほど俺は嬉しかったんだな」(オリヴィアとの初夜が) フッと笑ったイアンの姿は、無駄に顔立ちが良くて男臭く見惚れてしまうほどなのだが、シェルフは一喝した。「よほど嬉しくてもな、心の中だけに留めろ!」「みんな、気まずい思いをしてるだろ!」と言われて周囲を見渡すと、同僚達からサッと視線を逸らされる。「何故、みんな顔を逸らすんだ。オリヴィアの話を聞いて気まずい思いをしたのか? 妄想したのか?」 オリヴィアで妄想をするのは俺だけで良い……不機嫌さを醸し出すとシェルフから一喝された。「ばっか! お前が聞こえる声で言うからだろうが!」 他人に馬鹿と言われるのは初めてだ。『平民の血』『穢れた血』『危険分子』と影で言われはしたが、その言葉は初めてだった。そもそもイアンは王族の人間である。そんな彼に面と向かって言う人間はいなかった。「不快な気持ちはあまりないな……」 不思議と腹が立たない事を疑問に思い首を傾げて考えた。寧ろ、何故だか心地よい。(そんな性癖があったのか……オリヴィアからもし『馬鹿』と言われたら……いい) オリヴィアから言われるのとシェルフから言われたのとでは感じ方に違いがあるものの、イアンの頭の中はオリヴィアにどのように『馬鹿』と言われようかというシチュエーションを繰り広げていた。 腕を組んで考えている素振りでも口元がニタつい

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